たらさいと
視聴中のアニメの感想を中心にあれこれとマイペースにつぶやくブログ。ツイート以上、レビュー未満。
アニメ感想 映画『聲の形』
公開中の映画『聲(こえ)の形』を観に行きました。
とても良かったです!

今話題の『君の名は。』の方も気になってるんですが、『聲の形』は同じ京アニ制作の『響け!ユーフォニアム2』のオンエアが始まる前に観ておきたくて…(^^)
出遅れたため来場者特典の「Special Book」には間に合いませんでしたが、追加特典のフィルムはもらえました(ライター点火中の石田ママでしたw)

正直に告白すると、『聲の形』の原作漫画は苦手です。それどころか、マガジン本誌の連載を追い掛けるのは途中リタイヤして、コミックスも読んでません;
なので今回の映画も、京アニ制作で山田尚子監督作品でなかったなら観ようという気にはならなかったでしょうし、評判に惹かれて映画館まで足を運ぶこともなかったと思います…
で、観終わっての感想が冒頭の通り。とても良かったです!

以下、内容に踏み込んだ感想を少しだけ。
感想カテゴリなのでネタバレ有りになります。ご注意下さい<(_ _)>
原作をリタイヤした理由は、一言で言ってしまえば「息苦しさ」。小学校時代のいじめシーンに始まる“悪意”の描写の数々…
いい子ぶるわけではなくて、こういうの本当にダメなんです。メンタル強くないので耐性が無くて(^^;)

今回も、序盤(20分くらい?)は苦行でした;;
観終わった今もう一度観直せばきっと違う印象を受けるんだと思いますが、それでもあのシーンを観直すのには勇気が要りそう…
原作で生理的にダメだった担任の言動とかやっぱり無理でした;(だいぶマイルドに…というか、だいぶ出番削られてた印象ですが^^;)

あれだけ悪意をぶつけられても性格が歪むことなく、(元)いじめっ子相手にニコッと微笑むことができる西宮さん。優し過ぎる…
達観してるとか人間ができてるとか、そんなことでは全然ないってことは終盤のショッキングな自殺未遂以降明らかになるわけですが、それにしたって西宮さんの笑顔はまぶし過ぎて痛々しくすらあって;
まぁそれを言ったら石田のストイックさも相当なものですけど(^^;)

高校進学後に話が移って、永束君の登場から空気が一変。ナイスなコミカル担当♪
後半も川井さんだったり植野だったり川井さんだったりで荒んだ展開が続きますが、そんな中で永束君の存在は癒しでした(^^)
石田の再登校時にトイレまで追い掛けて来てくれたのも、あの役回りは永束君にしかできませんねw

原作を(部分的にしか)読んでいないので、原作との差異等が気になることなくストーリーに没入できたのも幸いでした。
原作からの改変やカットされた部分も少なからずあるようですし、展開に性急さを感じる箇所も所々ではありましたが、トータルで見て綺麗にまとまっていたなぁと思える130分。物語の起伏と緩急が織り成す迫力に、最後まで引き込まれました(^^)

ラストシーン、石田の周りから×印が全部取れて、耳を塞ぐ手を離したみたいに音(聲?)がブワッと一段大きく拡がっていくところはジーンとなりました。
音響の演出はアニメ(特に劇場アニメ)ならではですね。余韻たっぷりの幕切れに大満足♪

キャラクターではゆづるがダントツでお気に入り!
自分のことがおろそかになっちゃうくらいお姉ちゃんのことを大切に想っていて、ひた向きで素直。見てて一番感情移入した子です(^^)
生意気な少年から可愛いヤンチャ少女へのシフトを自然に演じ切った悠木碧さんの演技が素敵でした♪

ちょっと話が逸れますが、鑑賞中にやや唐突に感じたのが西宮家のお祖母ちゃんが亡くなるくだり。少なくとも映画の中では前後のストーリーからも浮いているように思えました。
でも、ゆづるの制服姿の披露(「どうでい、どうでい!」 って急に江戸っ子っぽくなるギャップも好き。空元気だと解ってても可愛い^^)と、幻想的で印象に残る蝶々のシーン。これだけで作劇上意義があった、という理解ですw

キャラクターに話を戻して…
逆に、最後まで苦手だなぁと感じたのが川井さん、そして植野。
植野は小学校時代の印象はそんなに悪くなくて、むしろ“再会後”の無神経(に見える)言動にハラハラさせられたり眉をひそめたりしたのが響いてます(^^;)
特に西宮さんから再会早々に補聴器を取り上げたシーンにはドン引きだったんですが、この行動について「物語る亀」のカメさんが「補聴器で遊ぶつもりはなかった」という優しい解釈をされているのを読みまして、見方が少し変わりました。
鑑賞時もわざわざ手話を使っての「は(゛)ーか」 には結構グッと来ちゃいましたし(←チョロい^^;)、共感はできませんが嫌いではない…かも。

ロケ地の中ではナガシマスパーランド(遊園地)に見覚えがw
ホワイトサイクロン(ジェットコースター)の迫力がリアルでしたが、TV番組の取材映像とかを参考にしたんでしょうかね~
(taraはチキンハートゆえ、乗ったことはありません^^;)


関連サイト
映画『聲の形』公式サイト

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