たらさいと
視聴中のアニメの感想を中心にあれこれとマイペースにつぶやくブログ。ツイート以上、レビュー未満。
アニメ感想 映画『映画大好きポンポさん』
『映画大好きポンポさん』視聴2回目!
ブログでの報告がかなり遅くなりましたが、2週目に観に行って来場者特典の前後編は無事揃いました♪

1回目は後ろの方の席で観たので、今回は前寄りの席で鑑賞。
どこへ連れて行かれるか判らないドキドキは無い代わり、全体の構成を判った上で観るからこそのワクワクを楽しみました(^^)

原作との差異に注目しながら感想を…
あらかじめ言っておきますが、誉めちぎります。
(原作原作連呼してる感想ですので、原作未読の方にはオススメできないかも…)
順を追って振り返ると、まずミュージカル風のオープニング。
最初観た時は面食らいましたけど、いかにも映画!って感じの導入ですよね。
アニメならではのアプローチ(音と映像)でニャリウッドの華やかな世界観を紹介するだけでなく、ラストシーンの授賞式への前振りにもなってるのが心憎い…
冒頭のドキュメンタリー風のインタビューも、後半の展開への布石というかちょっとしたミスリードでしたね(^^)

1回目の感想でも触れましたが、序盤はとにかくシーンの切り替えが軽快で印象的!
シーンの繋ぎの趣向、時間経過を示すお洒落なタイポグラフィ。キラキラ美しい映像。工夫たっぷりに目を楽しませながら「MEISTER」始動までをテキパキ描写して、そこから時間を巻き戻して辿り直すという二段構えの構成が原作既読の目にも新鮮でした。

PVの段階からジーン君とナタリーのサクセスストーリーという面が強調されていた中、監督と女優として対面する前の二人が街中で交差する横断歩道のシーンがやはり序盤のハイライトですね~
ペーターゼンさんの「一瞬の煌めきを逃がさずに捕まえられるよう」 のセリフから逆算して追加されたカット。ジーン君の「画に対する感覚」が研ぎ澄まされていることを示しつつ、ナタリーの女優(ヒロイン)の素質も同時に描く説得力ですよ…
(初見の観客の7割はナタリーに目を奪われてスクリーン隅のアラン君に気づかないw)

原作のセリフの取捨選択も、シーンの先後の並び替えも、練りに練られていることが随所に感じられて再鑑賞が楽しかったです(^^)
脚本を目の前で読まれるのが恥ずかしくてモニャモニャするポンポさん(可愛い)が見られなかったのはちょーっと残念ですが、これもかっこいいポンポさんに焦点を絞る意図されたものと思えば納得…

ジーン君が「MEISTER」の一番良いシーンを問われて即答するくだりもそうですね。
原作にあったポンポさんの「それだよ!!!」 のモノローグは言葉にせずにその後の「合格だな」 を声に出してつぶやかせる。小さな変更点ですが、ここで描写を抑えたことで実際にその肝のシーンを撮影した時の盛り上がりがひとしおになったように思います。

撮影パートが補完されたことで、作中作の「MEISTER」まで映画館で観た気分になれるお得感♪
そして、原作では描かれていないジーン君の編集作業を贅沢に補完して、むしろそちらをメインに据えた大胆な構成がこの映画の一番の特長ですね。原作の内容のほぼ大半を消化した時点でまだ全体の半分くらい(?)で、初見時は時間感覚が混乱しましたw

原作に無い描写をこれだけ入れれば普通は“改変”になりますが、この映画が凄いのは原作の行間を丁寧に読んで補完してること!
追加された撮影風景はアニメオリジナルを見てるというよりメイキング映像を観る感覚でしたし、撮影パートで描いたシーンを後から編集でばっさり切り捨てる思い切りも説得力がありました。

ジーン君の「その映画を一番見てもらいたい誰か」は原作だと明白ですが、この映画ではそこへストレートに突き進むのではなくジーン君とポンポさんそれぞれのルーツを掘り下げてより広くより深いところまでストーリーを展開していきます。
これって一見コルベット監督の「フォーカスを絞る」というアドバイスと真逆の方向ですが、監督は「僕の言葉なんか聞き流して ジーン君の好きなように撮ればいい」 とも言ってるんですよね。ジーン君の映画なんだから、と。

ポンポさんの脚本のままの映画作りでは、ポンポさんを満足はさせられても感動させることはできない。ジーン君が思うがままに作ったジーン君だけの映画(アリア)だからこそ「君の映画、大好きだぞ」 の言葉を引き出せた。
原作漫画が1作目では回収し切れなかった「映画大好き」の要素までもテーマに取り込んだ“編集”の妙にシビれました(^^)
ミスティアさんの関わり方も絶妙でニヤリ。これはもう「2」も映画化するしかないですね?ね?(フランちゃんもスタンバイOKですし♪)

映画を観る前の唯一の懸念要素だったのが、アニメオリジナルの追加キャラ=アラン君の存在。
中盤までニアミスばかりで一向にストーリーに絡む様子が無くて「出す意味あるの?」と首をかしげちゃいましたが、原作に無い「追加撮影」の実現にアラン君(とニャリウッド銀行)は不可欠でしたね~
半沢直樹ばりのパフォーマンス(生中継は流石にマズイのでは;)はもう少し抑えても良かった気がしますが、頭取のしたたかで爽やかな“おいしいところ取り”には一本取られましたw
(EDのジーン君と役員さん達との顔合わせの光景にもウフフ^^)

あと、音楽!
花譜ちゃんの歌やカンザキイオリさんの楽曲には元々馴染みがあったので、『ポンポさん』とタイアップすると聞いた時は接点の無かった友達同士が仲良くしてるような不思議な感覚でしたw

挿入歌も主題歌も作品の世界観・テーマに寄り添っていて、特に花譜ちゃんの「例えば」映画のPVでサビが流れるたびにゾクゾクと気持ちのいい鳥肌が抑えられません(^^)



↑オリジナルMVも映画本編との融和が半端ないですね。
2回目の鑑賞ではこの「例えば」が流れるあのシーンがもう楽しみで仕方なくって、膝の上で拳を握ってキター!(>∇<)って感じでテンション上がりっ放しでしたw

「窓を開けて」のMV(平尾監督が制作)に至っては、完全に『ポンポさん』の世界と地続きのサイドストーリー!



映画を2回観た後にこのMVを観て、三度震えました(>w<)

原作からの補完・編集の話に戻ります。
「物語る亀」のカメさんが「この映画は平尾監督のアリアなんだよ!」とおっしゃっているまさにその通りで、原作者の杉谷先生が映画の内容に一切関わられていない中(アラン君のデザインのみ)、平尾監督が原作そのままに作らずに監督だけの表現をしたのがこの映画なんですよね。
だからこそ、原作大好きな自分も「満足」を超えて「感動」したのだと思います。原作→アニメの順で触れたケースでこういうことってなかなか無くて、得難い経験でした(^^)

『映画大好きポンポさん』。いい映画です。


関連サイト
劇場アニメ『映画大好きポンポさん』公式サイト
『映画大好きポンポさん』@pixivコミック

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テーマ:アニメ映画 - ジャンル:アニメ・コミック

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