たらさいと
視聴中のアニメの感想を中心にあれこれとマイペースにつぶやくブログ。ツイート以上、レビュー未満。
漫画感想 『るろうに剣心-キネマ版-』第九幕(ジャンプSQ.5月号)
あの伝説の変態仮面があんど慶周先生自らの描き下ろしで甦ったり(矢吹先生も祝福w)、『いこてんよく!!』がまたまたまたしても掲載だったり(しかも2本立て!)、『1/11 じゅういちぶんのいち』が待望の第二部スタートだったり(開始早々熱い!)、一気に3作品が連載終了したり(『ボクと魔女の時間』はもっと読みたかった…)と、話題性には事欠かない今月のジャンプスクエア

でも今月は『るろうに剣心-キネマ版-』が凄かった…
以下ネタばらし有りで感想書きますので、未読の方(特に単行本出たら読もうかなと考えてる方)はUターン推奨です!
ということで、第九幕「生贄」。
剣心刃衛の決戦前の露払いをした前回が文字通りの前座だったことを思い知らされる、緊迫と衝撃の展開でした…

閃に、龍閃(旋・凩・嵐!)に、龍閃。
「キネマ版」飛天御剣流のラッシュも見応え満点なら、それでも斃れない刃衛が“精神が肉体を完全に凌駕”した状態で応戦という構図も燃えますね。
戦闘中に負ったハンデを逆に攻撃のバリエーションに取り込んでしまうとか、刃衛の戦闘狂ぶりが止まりません…

ついには天翔龍閃までもが破られ、そしてが刺されるという衝撃のラストへ。この展開は頭に無かったですね…
リメイクとはいえ着地点は同じだろうと根拠なく考えていたのもありますし、「キネマ版」自体が実写映画のプロジェクトと足並みを揃えて始まった企画でしたのでお祭り気分もどこかあったかも知れません。
第七幕の冒頭で刃衛が“心の一方”を薫に浴びせた時も「どうせ人質」と危機感はまるで感じてなかったのに、そんな読者の心理を見透かしたような刃衛の言葉。
“人質”ではなく、“生贄”
横っ面を張り飛ばされた気分です。やられた!

考えてみれば、常時“精神が肉体を凌駕”した敵が飛天御剣流の技を受けて立ち上がる展開も、天翔龍閃を剣心の内面が原因で破られるという決着も、人誅編のとの闘い(神谷道場での第1戦)と同じ流れでした。
今まで「キネマ版」は黒笠編のリメイクだと考えていましたが、テーマ的には人誅編のリメイクでもあったんですね…

黒笠編は人斬り抜刀斎に戻った剣心の心を薫が繋ぎ止めましたが、今回は薫の血が剣心を抜刀斎に立ち返らせることになりそう…
薫が死んでしまえばバッドエンドしかないように思えますが、第六幕で剣心に薫の「戯れ言」を良しとさせなかった「キネマ版」ならあるいは…とも考えてしまいます。

とはいえ、剣心が抜刀斎として刃衛に勝つという形での決着は100%無いと断言できます。これが長期連載の中のターニングポイントならそういう展開も考えられますが、「キネマ版」のテーマの落としどころがそこにあるとは思えないんですよね。

「流浪人の剣では 肉は切れても 骨は断てても 俺は斃せない」
刃衛のこの言葉があるからこそ、流浪人全否定エンドはあり得ないかと。「明治剣客浪漫譚」の看板は無くともこの作品は『るろうに剣心』ですから!
(同時に、神谷道場に居着かない流浪エンドは十分にあり得る…というか、そちらの方がここまでの流れからは濃厚なわけですが;)

薫が本当に死んでしまうのかどうかは判りません(刃衛が意図的に殺してない、というのは殺し損なう以上に考えにくいですが…)
いずれにしても、刃衛を斃すのは流浪人としての緋村剣心のはず。
気になるのはフィニッシュブローですが、これまでの「キネマ版」天翔龍閃(てんしょうりゅうせん)が「最速抜刀術」であって「奥義」ではなかったことを考えると必ずしも天翔龍閃で勝負が決まるとは限らない気も…

バトルもストーリーも決着が全く読めません。
どうなる次回!?

(追記)
「アニメな日々、漫画な月日」のnurutaさんの感想記事へのリンクを、関連記事として追加しました。
(『るろ剣』以外の掲載作品の内容にも触れているのでご注意下さい)

『エンバーミング』の描き方を見る限り和月先生の中でジャンプSQ.の位置づけは間違いなく「青年誌」だと思われますが、果たして…

(さらに追記)
「社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―」のrexelさんの考察記事もリンク追加。

第二幕の刃衛のつぶやきは“薫をさらって人質にするフラグ”くらいにしか当時考えていませんでしたが、今読み返すと非常に不穏なセリフですね;;


関連記事
「るろうに剣心-キネマ版-」 薫の生死は雑誌の年齢層に左右されるのかもしれない-アニメな日々、漫画な月日
るろうに剣心キネマ版第9話『生贄』感想-早乙女乱子とSPIRITのありふれた日常
るろうに剣心キネマ版 人誅編とのテーマ比較に見る薫の生存可能性-社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

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テーマ:るろうに剣心 - ジャンル:アニメ・コミック

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